第41日目     2002/12/08 (日) 

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 経路    植村旅館 焼山寺 藤井寺 さくら旅館

 歩き距離 43千歩 30.1km  地図上距離 25.3km

 出発 6時半  到着 16時半  雨  すれ違ったお遍路さん 3人

 宿屋    さくら旅館  泊まりのお遍路 1人


 

 集落外れの橋を渡ると3差路がある。真ん中の山に登る道へ行け、と教えて貰い、難所の焼山寺へ出発。長い登り道を、まだ薄暗い中を行く。
 8時、玉ヶ峠到着。400m登る、長い登りだった。先回下るのに、足が痛くなった事を思い出す。一服する。 

 暫く行くと、左へ降りる遍路道。先回は、ここを上がって来たと思うが、はっきりした記憶がない。今日は、雨のため、林道を行く。

 玉ヶ峠から林道、約40分で、T字路に出た。ここで、右か、左か、迷い、右にとった。登りである。自分の感であるが、どうもおかしい。戻る決心をする。

 地図も読めず、聞く人も居ず、1番困る。地図を良く読んで、磁石で方向を確認して、後は自分の感だけである。

 T字路に戻った。又、迷うが、左の道を行く事にした。下りである。そのうち、人家が見え出した。正解だった。

 見覚えのある、鍋岩の集落である。集落は覚えあるが、玉ヶ峠への登り口は思い出せない。

 おばあさんに声を掛けられて、30分ほど話する。孫の話が多かった。

 9時半、杖杉庵お参り。衛門三郎霊跡 衛門三郎大師との出会いの像。
 10時過ぎ、12番焼山寺お参り。

 雨で、デジタル写真が、うまく撮れない。

 ここ焼山寺から藤井寺へ行く道をどう辿ったか忘れてしまったが、間違いなく、左右内(そうち)の集落に出られた。

 下って、左右内の集落に入ると遍路道を見失なった。家の門を叩き、遍路道を聞く。直ぐに判った。

 歩いてきた道をそのまま登っても、間違いではなかったが、遍路マークが確認できないとやはり不安。不安な時は、何度も聞く事。

 又、登り。一本杉庵到着。大きな杉と大師像と堂。大師像の前の石の階段を下りて、又、山の歩き道。

 柳水庵に到着。泊まりは休業中と言っていた。人はいる様子だった。雨がひどくなった。

 ここから先は、さすがに、遍路さんには会わなかった。ひたすら歩き。

 雨のため、下の様子は見えなかったが、時間の経過、辺りの雰囲気から、藤井寺に近づいたと思われる頃、林道に入り、少し下ったが、どうもおかしい。藤井寺からは、直ぐ山には入り、石仏のある登り道だった。林道がこんなに長いのは怪しい。

 見通しがきけば、はっきりと違うと思われただろうが、何も見えないため、ここでも自分の感だけがたより。林道を戻る事にした。

 案の定、林道の曲がり角で、曲がらず真っ直ぐ行く遍路道があった。遍路マークもあった。

 石仏のある道が現れ、一安心した。

 16時、17番藤井寺到着。お参りする。記帳の時、逆ですか。ご苦労様、と言われた。

 鴨島の駅前に泊まる。

 

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第42日目     2002/12/09 (月) 

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 経路    さくら旅館 切幡寺 法輪寺 熊谷寺 十楽寺 安楽寺 地蔵寺 大日寺 森本屋

 歩き距離 49千歩 34.3km  地図上距離 30.5km

 出発 7時  到着 16時半  曇り時々雨  すれ違ったお遍路さん 3人

 宿屋    森本屋  泊まりのお遍路 3人


 

 吉野川の洪水の時沈む橋を見たくて、遍路道に戻り川島橋へ出た。健在だった。橋は1つと思っていたが、この辺りの吉野川は2筋になっていて、沈む橋は2つあった。記憶とは怪しいもんですね。歩いて見て触って確認が必要と反省。

 この中州は、田圃、畑となっていて、家も建っていた。ただし送電線の鉄塔は、根元がコンクリートで巻いてあり、水が出る事を予想した物になっていた。

 切幡寺まで順調に遍路道を行けた。

 9時過ぎ、10番切幡寺お参り。
 ここからは、今回、第1日目のある板道。間違えることなく、歩き快調。
 10時、9番法輪寺お参り。また、 このお寺で、ちらっと見ただけで、後、会う事の無かった、綺麗なお遍路さんを思い出す。

 熊谷寺への道を少し間違えて、熊谷寺の総門を通らなかった。歩き遍路道に入らずに、自動車の道を歩いたらしい。

 11時半、8番熊谷寺お参り。

 団体さんの記帳を待っていた時、若い女の子が話しかけてきた。2日目の東京の学生との事。1人で心細い感じ。

 夕べ、和尚さんが、お遍路は人生と一緒と言っていたが、本当ですかと聞かれた。そうだねえ、何があるか判らないし、ある程度予定をたてないとうまく出来ないし、人と仲良くしないといけないし、高い山もあり、崩れた道もあり、それでも越えていかなければならないし、本当だね、人生と一緒だね、と答する。

 賢そうな子だった。お参りしてくるとの事で、多分、もう会う事はないと思うが、頑張って下さい、と言ってお別れ。

 帰りは総門を通る。

 13時、7番十楽寺お参り。
 13時半、6番安楽寺お参り。 

 旧道の遍路道を行く。

 15時過ぎ、5番地蔵寺 お参り。お寺さんが、5百羅漢はお参りしたかと聞かれた。先回お参りした。親父に似た羅漢さんは居なかった、答える。
 宿に荷物を預け、大日寺に向かう。お寺の入り口まで道が広くなっていた。石仏が道の隅に綺麗に座していた。
 16時、4大日寺お参り。

 夕食時、お遍路さん3人だった。

 

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第43日目     2002/12/10 (火) 

高野山参り  前の日へ

 経路    森本屋 金泉寺 極楽寺 霊山寺 徳島駅

 歩き距離 21千歩 14.7km  地図上距離 6.6km

 出発 7時  到着 9時半  曇り時々雨  すれ違ったお遍路さん 3人


 

 愛染院を通る遍路道でなく、旧道を歩く。

 8時、3番金泉寺お参り。

 このお寺は、先回も、お参りの後、道を間違えたが、今回も、間違えないつもりが間違えた。思いこみだけだ。南に向かい鉄道近くまで来てしまった。

 磁石も見なかった。人に聞きもしなかった。鉄道の音が聞こえて、ようやく、おかしいと気付いた。1km以上のロス。同じミスの繰り返し、自分がいやになる。

 遍路道に戻り、極楽寺の山の歩き遍路道入り口を確認して、遍路道は行かず、旧道を歩いた。

 9時、2番極楽寺お参り。
 9時半、1番霊山寺お参り。1番スタートだったので、お礼参りとなった。1回目は、あーやったと喜びも大きかったが、今回は、これで一区切りという程度 の淡々とした気持ち。

 道を間違えた事もあり、9時30分のJRに乗れなかった。後2時間待ち。バスの時間を調べると、直ぐにある。急いでバス停へ。

 バスは、大回りして、吉野川を渡り、徳島駅に着いた。

 高速バスで、神戸舞子に出て、新大阪から新幹線に乗って家に帰った。

 

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