遍路にて作りし短歌  第1番霊山寺から 第88番大窪寺まで歩いて

期間 2015/10/01〜2015/11/21  歩いた距離 686km

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 遍路して    二十首                 服部俊介
 
 満願日を五十八日目に延ばし喜寿の遍路の行程を決む
 体重の十キロ減が目的の遍路の心ひたぶるなるや
 霊山寺にて声掛けくるる遍路あり話弾めど宿は違えり
 四番の札所に向かうあぜ道は遍路ら踏みて固めし道ぞ
 似た顔があるはずという五百羅漢三度廻れど父の顔無し
 納経帳に賜びたる朱印と筆の跡夕日に映えてわが背を押す
 オランダ語に日本語混じるお遍路に遅れる足は元気を貰う
 共に行く遍路友達期待して歩めど歩速違いすぎたり
 彼岸花枯れても持て成す道続き先行く遍路の次第に遠退く
 背負いたるセーターなどを小包に出して身軽に峠越えの道
 バス停の遍路を見付け嫗いう歩けばご利益貰えるものを
 きのうより一里余分に歩かんと七時前に発つ日和佐の町を
 二日間我を追い抜く遍路なし明日は土佐入り室戸は近し
 今日初めて遍路と会えたと接待のミカンを持ちて嫗追い来る
 接待の熱き茶四杯目飲み干して深く礼して坂本屋を発つ
 呼び止められ家に入ればベッドの人の接待受けて寝たきりと知る
 参詣に七時間とう横峰寺リュック預けて六時前発つ
 遍路道の朽ちしほこらに老爺ひとり熱き茶を持ち呼び止めくるる
 休まずに五巡目なりとうお遍路と半日歩きて歩くわけ知る
 結願の寺のひなたの庭で待つ同宿の遍路山越え来るを
 

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