16 東田子の浦 原 松蔭寺 千本松原 牧水記念館 柿田川 三島   静岡

18 km       2008/06/01

東海道へ


 

 急に出かける気になった。夕べ10時過ぎ、沼津の村越君にメールしたが、多分連絡は付いていないだろうと思いつつ出発。

 9時40分、東田子の浦駅到着。富士山は見えない。西に向かう人、数グループと挨拶。

 しばらく歩くと、声が掛かった。村越君が車に乗って出向かい。連絡が着いていた。

 原宿の松蔭寺の案内をしてくれた。村越君は、「良寛と貞心尼」のホームページを持っている、良寛さんの先生。

 原宿の松蔭寺。

 「駿河には過ぎたるものがふたつあり、富士のお山に原の白隠」といわれている。江戸初期の禅宗の坊さん。

 京都妙心寺にもおり、禅宗の大衆化を図ったという。臨済宗中興の祖。

 白隠禅師(はくいんぜんじ)の墓。ここ原宿の出身。ここで亡くなった。絵が上手だったという。

 摺鉢(すりばち)松。

 岡山城主池田候がここに寄った時、備前焼の摺鉢を送られた。台風で裂けた松の雨よけに摺鉢を被せた。松は、摺鉢を被ったまま育ち、今も摺鉢を被っているという。

 みんなに慕われていた。摺鉢は確認出来なかった。

 良寛書の碑。村越君達が設置したらしい。

 白隠禅師が著した「槐安国語」にある語を、白隠禅師を敬慕する良寛さんがしたためたものである。その語は柳田聖山の選定によるもの 。

 君看双眼色 不語似無憂(君看よ双眼の色 語らざるは憂ひ無きに似たり)

 私の二つの目をよく見て下さい。何も言ってくれないと、憂い(その気)がないように見えますよ。 

 碑の左下には、柳田聖山の歌。   

以上は、看板の説明です。

 千峯雨霽露光冷(せんぽうあめはれて、ろこうすさまじ)君看双眼色 不語似無憂

 大燈国師の句(千峯…)に白隠禅師が下(君看…)をつけたもの。

 見渡す限りの山々の一本一本の木々の葉が、今あがったばかりの雨の湿り気を帯びて爽やかに、涼やかに、静かな光を発してゐる。語らないのではなく語れない、それほどに深い憂い・悲しみがある。じっと堪えて黙っていると眼が澄んでいく。

 柳田聖山は、大学の先生。私は、一休さん、で知った。 色っぽい言葉の解説が多い様に思ったことがある。

 この後、原在住の同級生、松永君を訪ねたが、不在だった。地元の自治会長で、忙しいという。

 沼津 千本松原の首塚。

 武田勝頼と北条氏政が、三枚橋城をめぐっての戦いで戦死した者を葬った所。明治になり、遺骨が掘り出されので、ここに碑を建てた。と説明あり。

 沼津千本浜の千本松原。

 乗運寺の開祖増誉(ぞうよ)上人が、汐の害を防ぐため、1本1本経を唱えながら植えたという。三十数万本あり。

 千本浜公園入口の八角池。

 井上靖の文学碑。

 千個の海のかけらが千本の松の間に挟まっていた。少年の日私は毎日それを一つずつ食べて育った。

 若山牧水歌碑。

 幾山河こえさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく

 池谷観海(かんかい)文学碑

 江戸末期、武士の子として、藤枝に生ま、40歳のとき沼津中学校(現在の沼津東高)の漢文教師となり、20年あまり沼津で暮らした。

 夜道空城外 與君行且看 松林風不動 明月照衣寒 看潮城客吟

 角田竹令句碑。

 江戸末期の人。弁護士、俳人。顎杖の形をした石碑。

 時は弥生ひさご枕に鼾かな

 子守歌歌碑

 「ねさせ歌」 この歌は、世間によく知られている「坊やはよい子だねんねしな」で始まり、「千本松原小松原 松葉の数より まだかわいねんねんころりよ おころりよ」と続く、あの子守り歌。

 昭憲皇太后御座所跡と歌碑。

 くれぬまに沼津のさとにつきにけりしばしみてこむ海のけしきを

 増誉上人の像。

 乗運寺の開祖増誉(ぞうよ)上人が、汐の害を防ぐため、1本1本経を唱えながら植えたという。

 千本浜からの眺め。

 伊豆、清水面、富士山方面。

 沼津の家並み。

 別荘風の広い敷地の家々。

 

 沼津市若山牧水記念館。牧水は伐採されそうになった、千本松原を守った一人だそうです。

 乗運寺。

 開祖増誉上人の像

 浄土宗京都知恩院の末寺。

 三枚橋城主松平康親、沼津城主水野忠友の菩提所。

 若山牧水の墓

 夫婦の歌碑。左が牧水。

 聞きいつつたのしくもあるか松風の今は夢ともうつつともきこゆ 牧水

 故里の赤石山のましろ雪わがいる春のうみべより見ゆ 喜志子

 沼津 浅間神社。

 高田本陣跡の石碑。

 東海道 川郭(かわぐるわ)通り。

 神輿が行く。祭りらしい。

 玉砥石 (たまといし)。

 古代の玉を磨いた石。

 

 沼津一里塚。

 平作地蔵尊。

 日本三大仇討の一つ、浄瑠璃「伊賀越道中双六 沼津の段」に登場する「平作」ゆかりの地蔵尊。

 沼津藩の傍示石。

 従是西 沼津領 とある。

 黄瀬川。
 清水町八幡(やはた)の八幡神社。

 通称 対面石八幡神社(たいめんせきはちまんじんじゃ)

 頼朝、義経の対面石。

 義経が、頼朝の元に駆けつけ、始めて対面した場所。

 

 清水町の柿田川公園。
 富士の湧水。1日、100万トン。

 以前より、湧水量が少ないように思えた。

 柿田川の流れ。
 貴船神社。

 境内の飲める水あり。浄水場を経た、浄化した水でした。

 売店の氷水。

 柿田川の湧水を凍らした氷使用とのこと。

 清水町の玉井禅寺。

 白隠禅師の遺墨があるという。

 玉井寺一里塚 原形が保たれている。

 右 対面にある、宝池一里塚。

 17時、三島駅着。東海道に来るのに、一番時間の掛かる駅に来た。丹那トンネルの向こうは、新幹線使用となる。

 後、2回三島駅を使う。箱根まで、箱根から小田原までの2回。

 

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