13 小田原 大磯 平塚 茅ヶ崎

24 km    1995/10/21        

西行・一休など    東海道へ


 

 小田原から歩き始める。酒匂川を渡り、国府津の町を抜けた、前川に前川の里、車坂あり。

 太田道灌の歌「鳴る神の声もしきりに車坂 とどろかし降る夕立の空」、源実朝「浜辺なる前川瀬を逝く水の 早くも今日の暮れにけるかも」。昔から有名な所らしい。理由は、良く判らない。

 大磯に入ると、松並木が残っていた。

 この辺は「こゆるぎの浜」と言われ、有名な所だった。

 鴫立庵(しぎたつあん)あり。京都の落柿舎、大津の無名庵(義仲寺)と共に三大俳諧道場と言われている。西行の歌「こころなき身にもあはれは知られけり 鴫立沢の秋の夕暮れ」。芭蕉の句碑もあった。

 大磯の町の中のお寺、延台寺に、虎御前石があった。曽我兄弟の兄十郎と恋仲になった。十郎が彼女の家で敵に襲われた時、この石に助けられた。「身代わり石」とも言われている。

 兄弟は、富士の裾野で、敵討ちをし、本懐を遂げて死んだ後、虎女は、この寺に来て、「露とのみ消えにしあとを来て見れば 尾花がすえに秋風ぞ吹く」と詠んで、この寺で菩提を弔った。

 平塚を越え、相模川を越えると、相模川橋脚があった。大正の大地震で、昔の橋脚が浮き上がってきたもの。鎌倉時代のもので、相模川がこの辺を流れていた。700年ぶりに空気に触れた。橋の巾7mくらいと説明あり。

 茅ヶ崎駅から電車に乗る。

 

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