17 高山寺 西明寺 神護寺 錦雲渓 清滝   京都

14km    2003/11/23

京都奈良


 

 三尾のお寺を訪ねた。紅葉は盛りを過ぎていたが、沢山の人出だった。山科駅で降り、地下鉄で二条駅へ、JRバスで栂尾(とがのお)へ向かった。渋滞を心配したが、予定通り、 10時到着。
 バス停の横を登ると、高山寺。拝観料を払う。この前来た時は、拝観料があったかな?と思う。
 石水院は、高山寺中興の祖、明恵上人が、時の天皇から貰った学問所(学問所とは、書斎の事かしら?)とのこと。戦火に遭い、明恵上人の時代の唯一の建物と言う。国宝とのこと。かわいらしい善財童子がおり、紅葉が優雅な 屋根の曲線に映えていた。

 鳥獣戯画の複写があった。作者ははっきりしないようだ。

 遺訓に「阿留辺幾夜宇和(あるべきようは)」があるが、いい言葉だ。 広辞苑によると、自然法爾(じねんほうに)の理念を各人の身の処し方にあてはめて和訓化した語とあった。自然法爾とは、同じく広辞苑から、人為を加えず、一切の存在はおのずから真理にかなっていること。また、人為を捨てて仏に任せきること。自然に任せて、鳥は鳥らしく、人は人らしく、と言うような意味のようだ。

 開山 堂、明恵上人廟所お参り。
 一番奥の金堂をお参り。建物の少ないお寺さん。金堂から石畳の坂を下る。
 槙尾(まきのお)橋を渡り、槙尾の西明寺へ。
 表門を抜け、本堂お参り。
 聖天宮、お金が倍返しになるお守りを200円で頂き、お参りする。
 客殿を横に見て、清滝川に沿い下る。
 高雄橋を渡り、高雄の神護寺へ。 盛りの紅葉はさぞ綺麗だろうと思いながら、石段の参道を登る。
 仁王門を入ると、広い空間があった。紅葉が 、建物の白い壁を背に際だっていた。
 五大堂、毘沙門堂を拝見しながら、石段を登り、金堂へ。
 金堂お参り。本尊の薬師如来は、体の線の綺麗な女のような仏さんだった。
 多宝堂、を拝見し、 かわら投げの場所に廻る。眼下に清滝川が見え、見晴らしがよい。
  大師堂は残った。弘法大師が住んでいた所に立てられたと言う大師堂お参り。応仁の乱で、他の建物は、焼失したが、この堂は残った。
 下山し、昼食。三尾のお寺さん廻りは、2時間を要した。今日は人が多く、ゆっくり出来なかったが、1度、冬に来てみたいと思う。
 清滝川に沿ったハイキングコースとなっている東海自然歩道を歩く。途中、錦雲渓(きんうんけい)があり、水の綺麗な渓谷だった。

 「しぐれ降る清滝川に落葉舟幼子のごと手繋ぎ行く」

 

 清滝の集落まで、1時間半の道のりだった。
 バスを待つが、なかなか来ない。渋滞にあっているらしい。30分遅れで出発。

 トンネルを抜け、愛宕寺を過ぎ、鳥居本に来ると、車が数珠繋ぎ。渋滞のしんがりに来た。運転手さんが、この先ずっとこの調子だとのこと。

 下車して、山陰線嵯峨嵐山駅まで歩くことにした。化野念仏寺も、人に当たって歩けない状態。少しの隙間を見つけ前に進む。寂聴さんの庵、二尊院、落柿舎、常寂光寺を横に見て、ようやく野々宮神社。やれやれ、直ぐ駅だ。

 JR嵯峨嵐山駅発の臨時電車に乗れた。座って京都駅へ。京都駅近くの、例のラーメン屋により、ラーメンを食う。うまかった。
 

以    上  TOPへ戻る