2 揖斐池田山麓の桜  岐阜

20 km         2000/04/12

その他


 

 大垣から近鉄池野駅下車。快晴、風なし。西に3km程歩くと、池田山の麓、桜の名所霞間ヶ渓(かまがたに)に到着。江戸時代から桜の名所として知られ、山桜としだれ桜が多い事で有名のようです。

ibi000412yamazakura2.JPG (22057 バイト) カメラ片手の大勢の花見客に混じり、整備された公園を散策し、写真を撮る。つぼみが多く、少し早すぎたようだ。しかし、葉が先の桜は、ソメイヨシノの真っ白の花より、少し葉色の混ざった落ち着いた感じが、非常に、いい感じだ。

 今まで、桜はソメイヨシノと思っていた。西行法師が愛でた桜は、この山桜だったんだなと、改めて確認した。

 うぐいすの勢いの良いさえずり、”ケキョケキョケキョケキョ”を聞きながら、山麓を北上。鳥の声が、騒がしいほど。桜と風のない、少し霞む、上天気の道を行く。

 又、思う。天国はきっとこのような世界だろうと。実にいい気分だ。

ibi000412annkoku.JPG (26002 バイト) 右手の茶畑の中にお寺が見えてきた。安国寺である。足利尊氏が建立したお寺とのこと。昔は大きかっただろうが、今は本堂、鐘楼、庫裏だけの小さいお寺さんだ。本堂の賽銭箱は戸の内側。戸を開け、上がり込んで、賽銭を上げ、お参りする。

 これから後、数カ所のおてらさんをお参りしたが、本堂に上がり込み、賽銭、手を合わせお参りした。

 お茶畑が続く。揖斐茶の看板がある。地元のおじさんと話をしながら歩く。お茶はほとんど静岡に出しているとのこと。有名な名前でないと売れないのだなと思う。

ibi000412zennzou.JPG (27565 バイト) 左の山手に禅蔵寺。古びた石積に、2,30本のしだれ桜。美濃の守護土岐氏の創建、代々の菩提寺との説明書があった。

 そのすぐ先に、願成寺古墳群。横穴式石室の4〜7世紀の墓。100基以上在るそうだ。遙か下に平野が見える。揖斐川の作った平地である。昔は人は山側の小高いこの辺に住み、平地へ出て、稲を作ったんだろうと思う。

 弓削寺のお参りの後、弁当の結びを食べる。お茶と弁当持参は正解だった。

ibi000412heian.JPG (25352 バイト)ibi000412soseinoizumi.JPG (24508 バイト) 平安寺をお参り。平安寺には、小さな2重塔があった。

 揖斐川の支流、粕川に出る。この川沿いに、二条関白蘇生の泉があった。豊富な湧水で、水くみに、数人の人が居た。お茶、飯炊きに使う由。世間話に加わって、おしゃべりして、水を飲んでみた。味は判らなかった。

 瑞巌寺をお参り。周りを土塀で囲んだ砦の様なお寺さんだ。天平年間に行基が開いたお寺さんとの事でした。

ibi000412zuigannji2.JPG (15611 バイト) 近鉄揖斐駅まで5kmほど。粕川の堤防を下る。ソメイヨシノのトンネルの中を通り、1時間余で駅へ。

 今日は良い天気に恵まれ、良い桜を見せて貰った。写真を撮った。20km程の歩きでした。

 

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