3 下賀茂神社 糺の森 大文字送り火  京都

6km          2001/08/16

京都奈良


 京都の送り火を見に出掛けた。 今の勤め先には、半日休暇の制度があるので、午後の休暇を取り、出かけた。金山駅で、京都までの乗車券を買った。乗車券だけですかと念を押された。東海道本線に乗車。大垣、米原で乗り換え、4時過ぎに京都に着いた。

 駅前で、バスによる大文字鑑賞の売込みをしていた。インターネットで、見よい場所を探し、地下鉄松ヶ崎か鞍馬口下車が良さそうと見当を付けて来たので、地下鉄に決めた。火の入る、 8時には間があるため、駅の近くの例のラーメン屋で腹を満たした後、鞍馬口で降りることにして、地下鉄に乗った。

 東に向かい歩く。全然人の動きがない。間違えたかなと思ったが、賀茂川まで歩くことにした。川まで出ると、巡査がうろうろしていたり、ガードマンが交通整理していたりで、人が出る所らしい。ここでよかったと安心したので、久しぶりの糺の森を見てくることにした。数年ぶりだ。出雲路橋を渡る。

 下鴨神社をお参り。上賀茂神社のお母さんが神様のお宮である。賀茂、鴨、太秦、秦などの名前は、外来の人達の名前だ。 我らの祖先は、土着の縄文人と稲、鉄と共に渡来した朝鮮、大陸の人達の混血児なんだとか考えて歩いた。

 糺の森は、昔からの自然の林と思うが、今は町のど真ん中であり、小さな森となり、ゆっくり歩いても、あっという間に、途切れてしまう。 しかし、静かである。

 再び、出雲路橋を渡り、橋の下側に降りる。賀茂川の右岸の整備された石積に座る。7時を過ぎ、地元の人達が、大分集まってきている。

 8時、南に見える大文字に火が入る。歓声が上がる。火が付くとあっという間に勢いの良い火になった。後で聞いたのですが、7時30分頃から、ビルの照明を消しているとのこと。見ている間は、気が付かなかったが、火が鮮明に見えた。

 周りの人が、動き出すので、私も立ち上がり、付いて右岸をぞろぞろ歩き出した。車の通らない歩行道路になっていた。北大路橋の方へ行く。

 みんなが騒ぐ方向を、右側の川向こうを見ると、妙法の火が、家の合間に見える。北大路橋に近づくと、正面に船形が見え隠れする。橋は、人でいっぱい。

 北大路橋を東に渡る。振り返ると、鳥居の火が見える。すっかり興奮して周りの人に話しかけるといろいろ教えてくれる。左大文字だけが見えない。この辺は良く見える場所とのこと。時計を見ると8時40分を過ぎている。火の勢いは衰え、最初の大文字は、消えかかっている。

 そろそろ、引き上げる時間だ。地下鉄北大路駅に向かう。新幹線が混むと思い、指定席を買う。ホームに出ても、あまり人がいない。乗ってみると、数人の乗客しかいない。日帰りの客は、私ぐらいかなと思う。家に着いたら、12時近くだった。

 今日は、あまり見ることの出来ないことを経験することが出来た。

 

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