9 自転車運搬 二子山古墳 ナゴヤドーム 新瑞橋 笠寺観音 有松 岡崎  愛知

55 km          2002/07/31

その他


 

 勤務していた春日井市では、駅から自転車で25分の自転車通勤をしていた。10年近く、よく続いた。自転車1台目は盗まれ、今2代目になっていた。最後の勤務日は、休暇を取り、自転車を漕いで自宅まで持ち帰ることにした。途中、幾つか寄り道しながら。

 預かり所のおばちゃんにお別れの挨拶をし、漕ぎ出す。今日も暑い1日になりそうだ。

 25000分の1地図を頼りに、初めて通る道を確認しながら、名古屋廻りとした。瀬戸経由もあるが、丘陵地が多く、大変、で止めた。

 今まで行けなかった、春日井市西部の「二子山古墳」 に寄る。5、6世紀の有力者の古墳との事。丘陵地に開けた春日井市は、古墳の多い土地だ。古代の研究も盛んらしい。興味はあったが、突っ込まなかった。

 19号線を通り、庄内川、矢田川を渡る。大曽根で、19号線と別れ、名古屋ドームを見に行く。構造物として、興味の沸く建物だ。近くで見ると、思ったより大きな構造物、と思う。

 矢田、今池、吹上(ふきあげ)、御器所(ごきそ)、桜山。1957年に名古屋に就職し、今まで親しんできた町の名前。昔の雰囲気は無くなっているが、非常に懐かしく、ゆっくりと自転車を漕ぐ。

 新瑞橋(あらたまばし)。思い出の 多い町、懐かしい町。昔の建物は1つも残っていない。15年前、名古屋勤務になった時、何十年ぶりに来た時は、幾つかの木造建築が残っていたのに。

 市電新瑞橋から山崎川まで、何回位歩いただろうか。

 ここへ来るのは、これが最後だろう。

 笠寺で、旧東海道に入る。笠寺観音をお参り。 

 鳴海、左京山、有松、前後、尾張、三河の境川を渡る。知立(ちりゅう)から、松並木の旧道が残っている。

 松の木陰で一服。実に涼しく快適。水分の補給はたっぷり。何本目かのお茶を一気に飲む。

 この東海道の北に、鎌倉街道が明確に残っている。伊勢物語の「・・・八橋といひける。その沢のほとりの木の陰におりいて、乾飯(かれいひ)食いけり」の場所が残っている。杜若(かきつばた)の里。

 矢作川左岸矢作橋の畔に、蜂須賀小六と秀吉の出会いの石像が建っていた。

 地図で距離を測ると、55km。所要時間は食事、休み、込み込みで7時間。少し膝上が張った程度で、歩きより、楽だった。

 

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