5 二上山 石光寺 当麻寺 一言主神社 高天彦神社 鶯宿梅 壺坂寺 子島寺

1994/07/17 作成 2003/06/20

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 二上山は、雄岳、雌岳の2つの頂がある。謡曲「当麻(たえま)」に「二上(にじょう)の嶽とは二上(ふたかみ)の山とこそ人は言えども、真はこの尼が上がりし山なる故に尼上(にじょう)の嶽とは申すなり」とある。また、天武天皇の皇子、大津皇子 は謀反ありと捕らえられ殺され、この山に葬られている。
 染寺(そめ でら)とも言われる石光寺お参り。石光寺への道しるべと石仏が、道に沿ってコンクリートで固めてあった。

 天智天皇の勅願寺と伝えられる。

 中将姫染め井、糸掛桜、石光寺染寺塔跡石碑があった。

 中将姫は17歳の身を剃髪して法如と称し、生身の弥陀を拝みたいと当麻寺にこもって念じるうち、霊感を得て蓮の茎を集め、蓮の糸を採りだした。そして、石光寺の庭に井を堀り、溢れ出る水に糸を浸したところ、ただちに5色に染まった。その糸を井戸の端の桜の枝にかけた。これが糸掛桜であるが、この桜はかって役小角が仏教興隆を願って植えたもの。

 謡曲「当麻」に「あれこそ蓮(はす)の糸を染めて掛けて乾されし桜木の花も心のある故に。蓮(はちす)の色に咲くともいへり」とある。

 当麻寺お参り。中将姫が母を恋い 、蓮の糸で曼陀羅図に織った話で名高い。

 東西2つの三重塔が揃っているのは、他にはない。

 葛城(御所市)の一言主神社お参り。謡曲「土蜘蛛」に「汝知らずや我昔葛城山に年を経し土蜘蛛の精魂なり」の塚がある。

 御神木、樹齢1200年の銀杏の木、子授かりの木。

 高天彦神社(たかまひこじんじゃ).お参り。古い社である。大和朝廷の前に、葛城王朝を築き、大和朝廷にやられた後も、平群、巨勢、蘇我として栄えた。土蜘蛛は葛城氏と見てもよいと思う。
 鶯宿梅があり、近く の山には、石碑のみの「蜘蛛窟」もあり。
 「史跡 高天原」の石碑。天孫降臨の高天原である。高天原は、いろんな所にあるようだ。それにしても、なぜ、天孫なんだろう。
 奈良県高取町の壺坂寺(南法華寺)お参り。人形浄瑠璃「壺坂霊験記」にも描かれた本尊十一面千手観音は眼病に霊験あらたかと言う。
 高取町の子島寺お参り。山門は高取城の二の門だそうだ。謡曲「田村」に「昔大和の国子島寺と言う所に賢心と言へる沙門・・・」とある。本堂前に「子嶋山観世音」の石碑があった。
 

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