4 出雲阿国歌舞伎発祥400年かぶきおどり   愛知

名古屋 アートピアホール       2003/09/23

舞台美術館の鑑賞


 

 長唄の師匠の勧めもあり、歌舞伎を初めて観た。中程度の広さのホールであったが、満席だった。初めて知る舞台だった。また1つ、一生懸命努力している人達を知る事が出来た。名古屋むすめ歌舞伎の皆さんでした。

 演目は   「供奴」  市川三寿也     「京鹿子娘道成寺」 市川櫻香 でした。

 「供奴」は、奴さんのおどり。長唄と、三味線に合わせての踊りです。言葉での語りはなく、軽快に、大きな所作の踊りでの表現でした。

 又、長唄は、見台に書き物を載せて唄い、三味線は見台無し、共に、リーダーの元での合奏でした。他に、小鼓、笛がありました。

 唄、鳴り物、踊りが一体となっての舞台でした。

 「京鹿子娘道成寺」は、能「道成寺」のスジと同じようでした。鐘が出て来ましたが、「般若」の面のような鬼を想像出来るような姿はありませんでした。能では面が鬼を強烈に現しますので、そのように思ったのかも知れません。

 誘ってくれた長唄の師匠は、「京鹿子娘道成寺」の長唄のリーダーでした。

 

 長唄の師匠に送った「感想」です。

 大歌舞伎はTVのみで、舞台を見た事がありませんし、日本舞踊は、京都の、都踊り、鴨川踊り、北野踊りを見ただけですので、とても感想などと言う感じです。

1 舞台では、すこし緊張しているように見え、背筋が伸び、しっかり唄い、さすがにプロです。楽屋の、少し緩んだ雰囲気で話が出来たのも、すてきでした。

 私の年1度だけのお勤めである、藤祭り薪能で、能の師匠が舞った後、いつも、とてもゆるりとされ、ご機嫌が良い。その師匠の雰囲気が大好きで、いつも、みんなが帰った後まで残り、最後に帰る事にしています。少し、あなたの顔を忘れかけていましたが、とても綺麗で、素敵でした。

2 娘道成寺:踊りは、2,3人で、話を進めるような踊りかと思っていましたが、1人の踊りでした。少し能を意識しすぎましたでしょうか?
 能と同じで、踊りだけで、理解は出来ませんでした。衣装の早い変化と色彩で、気持ちの移りは判ったよう思いました。

3 供奴:踊りと、足拍子を面白く見せて貰いました。

4 囃子は能と同じような部分が相当ありましたが、唄の方は、能と少し異なる唄い方と思いました。時々、能の謡の綺麗な聞き慣れた言葉、”末の松山・・・・”等、判る言葉がありましたが、聞いて理解は出来ませんでした。

5 四国遍路を謡った、月岡祐紀子さんの「遍路組曲」の演奏を聞いたことがありますが、やはり、打楽器、小鼓を組み合わせたものでした。

 今日も違和感はありませんでした、逆に、若い人達が、新しい事に挑戦して、頑張っている様子を見る事が出来ました。

6 私は、サラリーマンの世界で、右上がりの仕事の中で、前後左右をよく見て、出過ぎないように、遅れないように気を遣い、馬車馬のように、突っ走って、ごくごく身分相応の出世をして、この7月から年金生活に入りました。自分の思うようには、結局出来ずに、すべて女房子供を含めて自分以外のために生きてきた感じでした。

 最大限、自分の思うままに、ただし、出来るだけ、みんなに迷惑を掛けないように、黙って、やりたい事をやるように、やり始めています。そのためには、体力、健康を維持して、そして、若い挑戦者を見習って、と思っています。
 
 正直な今日の感想:今日は、綺麗な、素敵な女の人に会うことが出来ました。

7 楽屋裏は、能の方も同じです。始まる前、終わった後、出番の間に、数人ずつまとまって、折り詰めをあわただしくかき込む。
 

 

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